前回の大阪、前々回の神戸での活躍(?)のおかげで、会津若松で行われる第8回共創イベントに2年の大本・原先の2名が招待を頂きました。
舞台は冬の東北…会津若松は先日の大雪がまだ溶け切らない様子で、会津若松駅周辺は一面の雪景色。神戸からおよそ7時間、電車に揺られて疲れはピークに達していましたが、真っ白な景色に癒されたのかやる気スイッチON。
今回のテーマは「職人技のIT化で若い人が大堀相馬焼の作り手として活躍するには?」ということで、本校は今回ハック部門として参加し、プロトタイプの制作を試みました。
まず初日はアイディア出しの作業。アイディア部門とハック部門が共同でアイディア出しをします。そこで出たアイディアの中から制作可能なものを選んでハック部門の参加者が試作していきます。我々のグループは「相馬焼の表面の微妙なひび割れ模様から作者を特定する技術」と、「轆轤(ろくろ)の制作途中で高さや幅を計測する技術」の実現に挑みました。
その夜。「プロトタイプの見通しが立つまで寝ません」と高らかに宣言する2人。さすが東北までわざわざやってきただけのことはあります。日付が変わる頃までホテルで取り組みました。
2日目。発表会に向けてラストスパート。ひび割れ模様から個体識別する「ひび割れ認証」は昨夜の頑張りのおかげで早々に完成。高さや幅を測定する「ろくろ計測」は職人さんに実際に轆轤を回してもらい、画像認識で高さが測れるかのデモを行いました。
そして結果発表会。次の2つのプロトタイプを発表しました。(動画の48分頃から登場します)
1つ目、ARライブラリの1つであるVuforiaを使い、スマートフォンのカメラで写したよく似た2つの”湯呑み”を見分け、登録しておいたリンク先のWebサイトに移動するiPhoneアプリ。
2つ目、画像処理ライブラリのOpenCVを使い、Webカメラで写した映像から粘土の部分をリアルタイムで切り出し、その高さを表示するWindowsアプリ。
それぞれ、とにかく時間がなかったために非常に限られたシチュエーションでしか機能しませんが、とりあえず発表。残念ながら最優秀賞には至りませんでしたが、審査員賞として記念の盾を頂きました。
今回はハック部門として開催していただいたこともあり、参加した2人も技術を存分に発揮して活躍することができました。今後は他のハッカソンにも積極的に参加していきたいと思います。
おまけ:東京駅前が綺麗になっていると聞いたので、途中下車して見てきました。It’s so beautiful!